「医療事務はやめておいた方がいいよ」って聞いたことがあるけれど、本当のところはどうなの？ブラックなの？と気になっている方も多いのではないでしょうか。
医療事務は確かに大変なこともあるけれど、その裏には意外な一面もあり、同時に魅力や成長のチャンスもたくさんあります。
この記事では、医療事務はやめとけ！ってなぜ言われるのか、医療事務の仕事内容やメリットなどもまとめました。
医療事務はやめとけって何故言われるのか、医療事務が自分に向いているのか判断できます！
「医療事務はやめとけ」と言われる理由とは？
過酷な業務量と時間管理の難しさ
医療事務の仕事は、病院の円滑な運営に欠かせない大切な役割ですが、仕事量が多く、時間の調製が難しいことがあります。
患者さんの情報を正確に記入したり、健康保険の手続きを行ったり、予約の調整を行ったりと、細かい作業がたくさん必要です。
また、急な状況や混雑時には、残業になってしまったりシフト変更が起こることもあります。
小さい子どもの子育て中の場合は育児との両立が難しいこともあったり、帰りが遅くなるなど予定が立てにくいことも・・
キャリアが限られてくる
医療事務の仕事は主に病院内での事務処理や管理業務がメインです。
そのためスキルや知識の専門性は限られていて、他の職種にキャリアチェンジするのが難しい傾向にあります。
また仕事自体は病院の運営を支える重要な役割でもある反面、管理職などのポジションが限られていたり、個人病院などではそもそも管理職というポジション自体がないことも多いです。
そのため幅広い分野で活躍することが難しく、キャリアアップを目指したい方にとってはやりがいを持ちにくい面もあります。
精神的な負担が多い
医療事務は病院の顔とも言っていい存在である一方、患者さんからのクレーム対応なども負うことになります。
また患者さんの個人情報は正確に扱う必要があり、ミスをしないよう十分に注意する必要もあります。
女性が多く働く職場にありがちな人間関係のトラブルなどでストレスを感じることも。
雰囲気の悪い職場や、働いてい居心地の悪い職場もあります。
医療事務は一人では完結できない仕事のためチームワークが大切ですが、助け合いの精神がない人が多かったり、情報共有がきちんとできていない職場であると、トラブルの原因にもなってきます。
特に個人病院などでは限られた環境と人数の中で働く必要があるため、人間関係のトラブルがあると精神的な負担が多くなります。
医療事務の仕事内容
医療事務の仕事は、医療機関のスムーズな運営を支える重要な役割で、業務内容は多岐にわたります。
- 受付業務
患者の受け入れや予約の調整、待ち時間の管理 - 会計業務
診療内容によって患者さんの自己負担額を計算し、会計を行う - 診療報酬請求業務（レセプト業務）
診療内容によって診療報酬明細を作成 - クラーク業務
患者さんやその家族の対応、医師や看護師の仕事が円滑に行えるようなサポート業務
様々な患者さん、医師や看護師など、様々な立場の人と接する機会が多いため、円滑なコミュニケーションスキルが必要な仕事です。
またメイン業務となる「レセプト業務」は、カルテを正しく読み取れる知識や法律の理解がないと業務ができません。
そのため医療事務を目指す場合には、医療事務資格を取得する方が多くいます。
医療事務はやめとけ！ブラックなイメージの真相は？
仕事量が多い割に給料が安い
医療事務が「やめとけ」と言われる理由の一つは、仕事量の多さと対してもらえる給与の少なさです。
医療事務の業務は、患者情報の入力や電子カルテの更新、保険請求の処理など、細かく正確な作業が求められ、仕事の量も多く、日々の忙しさが続きます。
一方で、この多忙な状況に対して支払われる給与が他の職種に比べて低いことがあり、働いた労力に対する見合った報酬を得られないと感じることがあるようです。
引用：doda
医療事務の年収は「求人情報・転職サイトdoda」によると、30代では303万円、40代で318万円という結果になっています。
日本の平均年収である443万円と比べると、かなり安い金額です。
また厚生労働省の「職業情報提供サイト」の平均年収は437.4万円になっていて、働く医療機関によっても差があることが分かります。
職場の雰囲気や人間関係がストレスになることも
医療事務の「やめとけ」という声の背後には、職場の雰囲気や人間関係がストレスの一因となることが挙げられます。
患者さんの状態や急患の対応など忙しい状況が続くことがあり、それに伴って職場の雰囲気が緊張感に満ちたものとなることがあります。
また、医療現場は専門性が求められるため、ミスを許さないというプレッシャーも存在します。
さらに、人間関係の複雑さもストレス要因で、医師や看護師など医療専門職との連携やコミュニケーションが必要であったり、医療事務が低い立場に見られ無理難題を言われることも。
これらの職場の雰囲気や人間関係がストレスの原因となり、「医療事務はやめとけ」と言われていると考えられます。
医療事務で働かないほうがいい？医療事務のメリット
未経験の求人も多く年齢に関係なく働ける職場が多い
医療事務の魅力の一つは、未経験者向けの求人が多く、年齢に関係なく働ける職場が多いことです。
医療事務は資格がなくても働くことができる職種でもあり、多くの医療機関では専門的なスキルや知識を持っていることよりも、コミュニケーションスキルや正確性などの能力を重視して採用することも少なくありません。
また、子育て中のママでも働ける職場が多い、というのも医療事務の特徴です。
子育て中の主婦の場合、長く働けない、子どもが優先になるなどの理由で敬遠する企業も多い中、柔軟な勤務形態で主婦層でも働きやすい環境が整っているのも理由の一つです。
ライフワークバランスを考えて働きやすいことから、女性に人気が高い職種になっています。
スキルアップやキャリアアップを目指せる
医療事務として働くためには、ある程度の専門知識やコミュニケーション能力などが求められます。
実績経験を積むことで、給料や手当が充実した職場に転職することも可能です。
「経験者優遇」の求人を選べば、豊富な実務経験やスキルをアピールして給料アップが見込めることもあります。
また実務で役立つ資格を取ることで、資格手当が支給される職場もあります。
医療事務にはいくつか種類があります。
職場が資格手当の支給対象であるか、どの資格が対象かは事前の確認が必要です。
あとは日々の業務を丁寧に着実にこなし、自分自身の価値を職場で認知してもらうことが大切です。
仕事ぶりが評価されることで昇給や管理職への昇進で手当がつき、給料アップも期待できます。
柔軟な働き方が選べるので家庭と両立しやすい
医療事務の魅力の一つは、柔軟な働き方が選べるため家庭との両立がしやすい点です。
多くの医療機関では、正社員だけでなくパートタイムやアルバイトなど、様々な雇用形態が用意されています。
また総合病院などの大きな医療機関では、シフト制やフレックス制を採用していることもあり、自分の都合に合わせて勤務時間を調整することができます。
子育て中の主婦の方は、子どもの送迎や家族の予定を優先しながら、仕事と家庭を両立しながら働くことが可能です。
まとめ「医療事務はやめとけ」と言われるけどそんなことはない！
医療事務はやめとけ、という声がある一方で、必ずしも悪いことばかりではありません。
確かに仕事内容や評判が悪いこともありますが、職場によっても差があったり、成長のチャンスや魅力もたくさんあります。
医療事務の仕事を通じて、専門知識やスキルを磨くことができたり、医療現場で貢献するやりがいも感じられます。
医療事務はやめとけと言われる理由だけではなく、メリットも多くあります。
主婦として家庭と仕事の両立が柔軟に対応できるので、ライフスタイルに合わせて自分らしいキャリアを築きたいという女性は、医療事務という仕事を選択してみてはいかがでしょうか。