
こんな方におすすめ
- シングルマザーで就職・転職を考えている方
- 良い条件の仕事に就くために資格を取りたいと考えているシングルマザーの方
40代のシングルマザーは、子どもの教育費用の増加、生活費の増加に悩む方が多いのではないでしょうか。
進学していくにつれ学費は上がり、勉強は難しくなり塾に通わせないと授業についていけない、食べる量が増えて食費が高くなる、友達と出かけるためのお小遣い、スマホ費用など、出費が増えるタイミングが重なります。
少しでも今より高い収入が得られる仕事に就きたい、収入を増やしたいと思ったら、資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。
資格を持つことで、知識やスキルがあることを証明できるほか、資格手当がついて収入アップが見込めたり、就職・転職に有利になることも多くあります。
この記事では、40代シングルマザーの収入アップにおすすめの資格についてまとめました。
資格選びのポイント!
40代のシングルマザーがより良い就職・転職をするために考えること

これから先の人生どうなりたいのか?
今は40代のシングルマザーですが、人生80年と考えてもまだ半分を過ぎたところです。
「この先、どんな人生を送りたいのか?」ということを考えておくと、そのためにどんな働き方をすれば理想の人生に近づくことができるのかが見えてきます。
今は子どもたちが小さくて、お金もかかるし生活していくために大変な時期かもしれませんが、それも人生の中で考えてみると短いものです。
自分らしく生きるために何をすればよいか、どれだけの収入があれば理想の生活を送れるのか、自分自身と向き合ってみると、おのずと理想の働き方が見えてきます。
子どもとの生活を守るためにいくら収入が必要なのかを考える
自分の人生も大切ですが、シングルマザーにとってまず優先することは「子どもの生活を守ること」ではないでしょうか。
小学生までは教育費などはそんなにかかりません。
中学生に上がると、学費のほかに部活の費用、学習塾、友達との交際費など、一気に出費が増えていきます。

すべて「公立」で高校まで通う場合の費用 約540万円
「高校だけ私立」に通う場合の費用 約700万円
このほかに、家賃や食費、光熱費などの毎日の生活に必要な費用をプラスすると、生活するために必要なお金、目標とする貯蓄額が明確になって、どんな仕事に就けば理想とする生活をしていけるのかが分かってきます。
いざというときの預け先が確保できるか?
シングルマザーは一家の大黒柱として、働いていく必要があります。
子どもが熱を出したり、体調を崩して学校をお休みするときも、仕事を休めないことが出てきます。

必ず調べておく必要があること
- 祝日に仕事がある場合、日中子どもを預けられる場所を確保する
- 残業になった場合、学童保育などにお迎えを頼める人を探しておく
- 子どもが病気のとき仕事が休みやすいか、休むことを快く許可してもらえる会社なのかを確認しておく
- 病児保育、ベビーシッター、地域の子育て支援を調べて申し込みをしておく
- 両親に子どもを見てもらえるかを打診し、協力をお願いしておく
生活のために仕事をするのは必要なことですが、子どもたちが安心して生活できるような環境を整えるのが一番大切です。
保育園や学童保育は待機児童も多く、簡単には入れないところも多いので、早めに対応はしておきましょう。
40代シングルマザーにおすすめの資格と仕事7選!

看護師
看護師は医療、保健、福祉という分野で活躍できる国家資格です。
人材不足なこともあり、求人も多くあるので就職しやすいのが特徴です。
平均年収 | 498.6万円 (参照:厚生労働省) |
メリット | ・看護師不足で、求人が多くあるので働きやすい ・女性が多いのでシングルマザーでも理解してもらいやすい ・総合病院などは福利厚生がしっかりしているところが多く、保育施設を利用できることもある |
デメリット | ・3年制の高等専門学校、4年制の大学などで指定された科目を修了する必要がある ・平日昼間は働くことができないため、収入がなくなる |
収入が安定するメリットがある反面、資格を取るまでに長期間必要なこと、学校に通う必要があることは、シングルマザーにとってハードルが高くデメリットとも言えます。
シングルマザーが受けられる給付金を利用しながら資格取得をする方もいるので、安定した収入と働き方を目指す方は看護師という選択肢も検討してみてください。
介護福祉士
介護福祉士は介護職で唯一の国家資格です。
通常の介護職を行うほか、管理職や指導者を目指すことができます。
平均年収 | 約352.8万円 (参照:厚生労働省) |
メリット | ・介護業界は今後も需要が高まることが予想されているため、仕事が安定している ・女性が多いのでシングルマザーでも理解してもらいやすい ・2022年介護福祉士の合格率は「72.3%」と難易度は低め |
デメリット | ・試験を受けるために、介護職の実務経験が3年以上必要 ・肉体労働のため、体力に自信がない方はキツイ仕事 ・給料はあまり高くない |
介護現場は慢性的な人材不足のため求人も多く、資格がなくても仕事に就くことができます。
まずは介護職の実務経験を積み、介護福祉士の資格を取得してキャリアアップを目指していくと収入アップに繋がります。
また介護には他にも様々な資格があるので、関連した資格を取ることで出来る仕事が増え、資格手当がアップしたり管理職へのステップアップに繋がります。
介護の関連資格
- 介護福祉士の上位資格>>認定介護福祉士
- ケアプランの相談業務>>介護支援相談員
- 認知症ケアに対する専門知識>>認知症ケア専門士

介護福祉士の取得費用
49,800円
※実務経験+6ヶ月で取得可能
資格名 | 介護福祉士 |
受験資格 | ・3年以上の実務経験+実務者研修を修了 ・指定された養成施設等を卒業 ・福祉系の高校で定められた科目・単位を取得し卒業 (学歴・年齢・性別などは不問) |
受験費用 | 18,380円 |
学習期間 | 約250時間 (1日2時間で3ヶ月) |
試験日程 | 年1回(筆記:1月 実技:3月) |
合格率 | 約70% |
医療事務
医療事務は病院や診療所でのレセプト(診療報酬請求)業務やカルテ管理などを行う民間資格です。
医療系の資格の中でも看護師や介護福祉士と比べて資格取得の難易度も高くないので、チャレンジしやすい資格です。
平均年収 | 約439.7万円 (参照:厚生労働省) |
メリット | ・資格を必要としないため、未資格・未経験でも働くことができる ・医療機関の数が多いので、勤務地も選びやすい ・女性が多いのでシングルマザーでも理解してもらいやすい ・資格取得の難易度は低いので取得すればスキルアップ、転職にも有利 |
デメリット | ・医療制度が改正やレセプト、クラーク業務など常に勉強していく必要がある ・役職者、管理職などへののキャリアアップ制度がない職場が多い ・パートや派遣の求人募集が多い |
医療事務は未経験、無資格でもできる仕事ではありますが、資格を持っていれば即戦力として有利になります。
病院や診療所は全国に多くあるので、家の近くで求人を探しやすく、ライフスタイルに合わせた働き方ができるので、シングルマザーには働きやすい仕事です。

医療事務の取得費用
49,000円
※4ヶ月で取得可能
資格名 | 医療事務認定実務者 |
受験資格 | なし |
受験費用 | 5,000円(税込) |
試験日程 | 毎月1回(年12回) |
合格率 | 平均99.9% |
登録販売者
登録販売者はドラッグストアなど医薬品を扱う店舗で働くことができる公的資格です。
資格試験の難易度は高くないので、しっかり勉強すれば合格することができます。
平均年収 | 約354.8万円 (参照:厚生労働省) |
メリット | ・ドラッグストア、スーパー、コンビニなど、働ける場所が多く就職しやすい ・資格を所有していればドラッグストアなどの就職・転職で有利になる ・正社員のほか、パート、アルバイトなど勤務形態が選びやすい |
デメリット | ・資格取得後、2年間の実務経験を積まないと登録販売者として登録できない ・土日勤務、早番・遅番の交代勤務などもある ・品出しや店頭での説明など、立ち仕事がメインのため体力を使う |
働く店舗にもよりますが、子どもが帰宅する時間に勤務することもあるので、子どもが小さい場合は難しいかもしれません。
人とのコミュニケーションが得意な方、販売業務が好きな方には向いている仕事です。

登録販売者の取得費用
49,000円
※6ヶ月で取得可能
資格名 | 登録販売者 |
受験資格 | なし ただし過去5年以内に2年以上の実務経験で一人で販売が可能になる |
試験日程 | 年1回(各都道府県によって日程は異なる) |
受験費用 | 12,800~18,200円 (各都道府県により異なる) |
合格率 | 合格率は全国平均で約40~50%、各都道府県で異なる |
保育士
保育士は保育園や児童保育施設などで子どもの日常生活をサポートする国家資格です。
保育士は自分の子育て経験を活かすことができるので、子どもが好きな人にはピッタリの仕事です。
平均年収 | 約382.2万円 (参照:厚生労働省) |
メリット | ・人材不足のため、求人が多い ・子育て経験を活かすことができる ・60歳以降も働ける職場もある |
デメリット | ・乳幼児の保育は肉体労働のため、体力に自信がないと厳しい ・給料が安いと言われている |
保育士資格は、受験資格の条件にあえば大学や専門学校に通わなくても資格取得を目指すことができます。
資格があれば転職もしやすく、いったん保育士から離れてブランクがあっても、再就職しやすいので長く働きやすい資格です。

保育士の取得費用
59,000円
※12ヶ月で取得可能
資格名称 | 保育士 |
受験資格 | ・平成3年3月31日以前卒業 受験資格有り ・平成3年4月1日以降卒業で保育科を平成8年3月31日以前に卒業 受験資格有り ・2年以上かつ2880時間以上、児童等の保護または援護に従事した勤務経験がある ・受験資格に該当する施設で働いている場合 受験資格有り |
受験料 | 7,700円 |
試験日程 | 年2回 前期:筆記4月 実技7月 後期:筆記10月 実技12月 |
平均学習時間 | 100~180時間 (1日1時間で3~6ヶ月) |
合格率 | 約70% |
宅地建物取引士
宅地建物取引士は不動産取引の重要事項説明を行ったり、書面への記名押印がでいる独占業務の国家資格です。
平均年収 | 約551.8万円(住宅・不動産営業) (参照:厚生労働省) |
メリット | ・不動産営業などで好成績を出せば、高収入が期待できる ・宅建士の資格があると、就職・転職で有利になる ・不動産業以外にも金融業、保険業、建築業など幅広く活かせる |
デメリット | ・職種はある程度特定される ・資格を保持するために更新申請が必要 |
宅地建物取引士は不動産業界、金融業界などで働くことができますが、医療系と比べると求人は多くありません。
しかしながら独占業務の資格なので、宅地建物取引士を活かせる職種に就職することができれば長期的に働くことができます。
資格を持っていることで資格手当が出ることもあり、キャリアアップにも有利な資格なので、シングルマザーにもおすすめできる資格です。

宅地建物取引士の取得費用
(合格特典・割引制度あり)
59,800円~
※12ヶ月で取得可能
資格名称 | 宅地建物取引士 |
受験資格 | 年齢、性別、学歴等の制約はなし |
受験料 | 7,000円 |
試験日程 | 年1回(10月の第3日曜日) |
平均学習時間 | 500時間 |
合格率 | 約15~17% |
歯科衛生士
歯科衛生士は歯科医師の診療補助や患者さんの口腔ケアなどを行う国家資格です。
平均年収 | 386.7万円 (参照:厚生労働省) |
メリット | ・歯科医院はコンビニと同数くらいの数があるので就職先を見つけやすい ・いったん仕事がから離れても国家資格の専門性を活かし再就職ができる ・総合病院などは福利厚生がしっかりしているところが多く、保育施設を利用できることもある |
デメリット | ・歯科衛生士養成機関で修業年数は3年課程以上、国家資格に合格する必要がある ・資格取得をする場合、養成機関に通う必要があるため仕事ができなくなる ・歯科衛生士として働く場合、診療所などは土日勤務がある場合もある |
看護師と同様に、資格を取るまでに養成機関に3年以上通う必要があるため、仕事ができず収入が一時的になくなってしまう懸念があります。
養成機関を休むと授業にも遅れてしまう、単位を落とすこともあるため、子どもに何かあった時に面倒を見てもらえる環境を作っておく必要もあります。
ただ資格を取得できれば安定した働き方ができるため、長い目で見るとメリットがある資格です。
歯科衛生士は資格取得にハードルが高いのですが、「歯科助手」は民間資格で取得のハードルは一気に下がります。
歯科衛生士と比較すると、医療行為はできないため出来る仕事が限られる、給料も低くなってしまいますが、働く職場が多いため就職・転職しやすいメリットもあります。
取得までの学習期間も3ヶ月程度、在宅で試験が受けられるので、取得しやすい資格です。
副業という選択肢も視野に入れてみる

資格を取るだけが収入を増やす方法ではありません。
在宅ワークで出来る「副業」も考えてみてはいかがでしょうか。
在宅ワーク「副業」のメリット
- 子どもと一緒に家に居ながら仕事ができる
- スキマ時間を活用して収入に繋げることができる
- 自分の強み、スキルを仕事にすることができる
ただし副業の場合は「自分の頑張り次第」で収入に繋げられるかが決まってきます。
仕事に家事に育児に忙しい中で、更に副業をするとなると体力的にも精神的にも大変になりますが、少しでも収入アップを目指したい方は検討してみてください。
Webライター
Webサイトに掲載される文章を書く仕事がWebライターです。
主にクラウドソーシングで募集されている案件に応募して仕事を獲得します。
主なクラウドソーシングサイト
未経験・初心者の場合、報酬相場は1文字あたり1円前後に設定されていることが多く、始めてすぐは稼げる仕事ではありません。
ただ、長く続けていくことでWebサイト向けの文章を書く技術が身につき、仕事も依頼されるようになり、数万円以上の収入が得られるようになります。
Webデザイナー
パソコン操作ができる、イラストを描くのが好き・得意な人はWebデザイナーという選択肢もあります。
主な仕事獲得方法は、クラウドソーシングの案件に応募するか、自分のスキルを販売するサイトで募集する方法があります。
初めのうちは仕事を獲得するのが難しいかもしれませんが、小さな仕事からコツコツと実績を積むことで信頼され、仕事が増えていくので収入を増やしていくことができます。
自分のスキルを販売する
自分が人よりも得意なことがあれば、ココナラやストアカといったオンラインサービスで自分のスキルを販売することができます。
どんなスキルが販売できる?
料理・メイク・占い・ライティング・写真・動画・語学・ヨガ・フラワーアレンジメント・お菓子作り・子どもの習い事など・・
こんなことでもいいの?と思うかもしれませんが、人よりも出来る、負けないようなスキルがあれば、ぜひチャレンジしてみてください。
フリマアプリで不用品販売
メルカリやラクマなどのフリマアプリを使って、使わなくなった不用品を販売して収入を得ることができます。
特に子ども用品は需要が高いので、オモチャやベビー用品、子供服などを販売してみると、単価は安くても合計すれば大きな金額になってきます。
フリマアプリの販売は自分のものを売るだけでなく、中古品を仕入れて高く売る「せどり販売」という方法もあります。
自分の好きな物、得意な分野なら良いものを見極めて仕入れることができますから、まずは挑戦してみるのも収入を得る一つの方法です。
40代シングルマザーが資格取得するメリット

資格があることで就職・転職が有利になる
40代のシングルマザーが就職・転職を目指すなら、専門的な資格を取得することをおすすめします。

また働いていなかった期間が長いとブランク期間が長いため、雇ってくれる会社を探すのも大変です。

資格を持っていることで、専門的な知識があることを示すことができますし、実践力になることができます。
資格は履歴書にも記載できるので、少しでも理想の仕事に就けるように資格を取ることで就職活動を有利にすることができます。
高等職業訓練促進給付金を利用して資格が取れる
難易度の高い資格を取るためには独学では難しく、学校に通う必要がある場合もあります。
もし1年間学校に通う必要があると、学費もそれなりに高額で、資格を取ること自体を躊躇してしまいます。

ひとり親が安定した収入を得られるように、資格取得を目指して勉強する期間の生活費を支援してくれる「高等職業訓練促進給付金等事業」は厚生労働省が定めた制度です!
高等職業訓練促進給付金等事業
対象となる人 |
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支援内容 |
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対象資格 | 就職の際に有利となる資格で、養成機関において6ヶ月以上修業するもの
看護師、准看護師、保育士、介護福祉士、理学療法士、作業療法士、調理師 |
給付金を受け取ることができて資格取得の学習まで受けられるのはありがたい制度です。
勉強は大変ですが、スキルアップのチャンスですから活用しない手はありません。
申請は自分で行う必要がありますので、お住いの自治体に問い合わせをしてみてください。
40代シングルマザーが資格取得するデメリット
資格取得に時間とお金がかかる
資格を取得するめには、難易度の高い低いに限らず勉強する時間が必要になってきます。
1日休まる時間もないシングルマザーが勉強する時間を捻出するのは至難の業です。
よっぽどやる気を持って取り組まないと、途中で挫折してしまいテキスト代や通信講座費用が無駄になる可能性もあります。
もし資格取得に自信がない方は、資格よりもスキルが重視される「IT業界」を考えてみてはいかがでしょうか。
資格を取っても必ずしも就職できるわけではない
資格は就・転職を有利にする手段の一つであり、資格を持っているからと言って必ず希望する職種で働けるとは限りません。
時間と労力をかけて資格を取得できたとしても、もともとの求人数が少ない職種では仕事を見つけることも難しくなってきます。
資格の取得を目指す場合は、資格に関連した職種で求人があるかをチェックしておくことは大切です。

40代女性がスキルを身につけるなら、求人紹介や就職サポートが受けられる通信講座で学ぶのがおすすめです。
Webデザイナー、Webマーケティング、プログラミングなどのITスキルを身につけられるインターネットアカデミーなら、初心者からでも高収入を目指せるIT人材を目指すことができます。
40代シングルマザーにおすすめの資格7選・まとめ

40代のシングルマザーが就職する場合、生活するために給料面では妥協できません。
だからといって条件の良い就職先は簡単には見つかりません。
少しでも就職を有利にするためには「資格」を取得することがおすすめです。
おすすめ資格7選
- 看護師
- 介護福祉士
- 医療事務
- 登録販売者
- 保育士
- 宅地建物取引士
- 歯科衛生士
より専門的な資格を持つことで、キャリアがなくても就職しやすくなります。
医療系や介護、保育は人材不足が慢性化しているので求人も多く、女性が働きやすい環境が整っているので、シングルマザーの方にはおすすめです。