- 秘書検定の取得を考えている方
- 秘書検定を受けたいけど、難易度や合格率が知りたい方
秘書検定と聞いて、具体的にどんなことが身につけられるのか、どのような資格なのか、分からない方も多いのではないでしょうか。
秘書を目指す人だけが取得する資格ではありませんよ。
秘書検定は、表情、態度、振る舞い、言葉遣い、話し方などの人柄育成を目指した資格です。
この記事では、秘書検定がどんな資格なのか、資格の難易度や合格率についてまとめました。
秘書検定とはどんな資格?
社会人としての一般常識が身につく資格
秘書検定は、公益財団法人実務技能検定協会が実施する資格で、正式名称は「文部科学省後援 秘書技能検定試験」、人材育成を目指した資格です。
秘書検定は社会人が必要とする一般常識、ビジネスマナーを学ぶことができます。
秘書だけでなく、社会人なら誰でも身につけておくと良い知識が得られます!
社会人として必要な知識が得られるので、就活をする高校生や大学生の受験者が多く、約7割を占めています。
社会に出ると、人との関りが必ず必要になってきます。
相手に良い印象を与えられる表情や態度、話し方、気遣いなどの「感じのよさ」、仕事をするうえでの基本的な常識を秘書検定を通して学んでいきます。
秘書検定の難易度
3級
仕事をする上で基本的な常識を問われます。
電話対応方法、ビジネス用語とその意味や正しい組み合わせ、正しい言葉使い、適切なメールの件名のつけ方など、どのように対応をすれば感じがよいかの基本部分を身につけます。
主な受験者は高校生です。
2級
3級よりも少し複雑な場面設定になり、よりビジネスに必要な技能が求められます。
感じのよさだけではなく効率の良い仕事の仕方を問われる級で、仕事の優先順位のつけ方などが必要になってきます。
お客様からの苦情対応、メールの適切な使い方、時候のあいさつから祝儀袋の書き方まで、一般職に活かせる知識が身に付きます。
主な受験者は、就職活動する大学生や社会人です。
準1級
中堅の秘書に求められるレベルで、物事の判断力や対応力が問われます。
準1級からは、筆記試験に合格すると面接の二次試験があり、人柄の表現力、身だしなみや話し方などが審査対象になってきます。
上司のスケジュール対応、取引先とのやり取りなどを身につけます。
主な受験者は、大学生と社会人がほぼ同数を占めています。
1級
上級の秘書に求めれられるレベルで、今何をしなければならいのか先を読んでサポートする能力が問われます。
試験問題では、上司の急な出張やスケジュール通りに行かないときの対応など、秘書として必要なスキルが求められます。
主な受験者は、現役秘書のスキルアップ、社会人では仕事の仕方を振り返るために受験することが多いようです。
秘書検定の費用・合格率
合格率(第125回の結果)
3級は約7割、2級は約6割の合格率で、比較的難易度が低いため受験しやすくなっています。
それに対し、準1級、1級は、業務に直結した内容になっているので合格率も3~4割と難易度も高くなっています。
施行級 | 受験者数 | 合格率 |
1級 | 897名 | 34.0% |
準1級 | 3,894名 | 41.7% |
2級 | 20,390名 | 58.5% |
3級 | 11,303名 | 69.7% |
合格基準
理論、実技のそれぞれが60%以上の正解で合格になります。
秘書検定の資格を活かせる仕事は?
秘書検定が必ず必要な職業はありませんが、秘書はもちろん、事務職などのデスクワークに活かすことができます。
ただ、就職や転職に有利になるのは2級からです。
3級はあくまでも基礎部分になり、高校生が受験するレベルですから、社会人としてリアルに活用できるのは2級以上がベストです。
履歴書に記載は可能ですが、秘書検定は正式名称ではないため注意が必要です。
秘書技能検定 〇級合格
※秘書検定は国家資格ではないので、「取得」ではなく「合格」と書きます。
※秘書検定は正式名称ではないので、履歴書には「秘書技能検定」と書きます。
社会人としての常識や必要な知識を身につけることができるので、しばらく仕事から離れていた主婦の方にもおすすめです。
秘書検定のメリット・デメリット
メリット
秘書検定は社会時として必要なビジネスマナーを身につけることができるので、即戦力として働くことができます。
- 相手への接し方、振る舞い、言葉使いや話し方など、人に与える「感じのよさ」を身につけることができる
- 仕事の優先順位のつけ方や効率よく仕事を進める方法を身につけられる
- 電話対応、ビジネス文書やメール作成などの実務に必要なスキルを身につく
- 秘書技能検定は文部科学省が後援する資格のため、信頼性も高く、認知度もあるので、知識をアピールすることができる
デメリット
- 秘書検定の独占業務がないため、資格を活かした就職先がない
- 実際に評価されるのは難易度が高い準1級から
- 職種によってはあまり活かすことができない
秘書検定の勉強ができるおすすめ通信講座
ユーキャン
講座名 | 秘書検定(3級・2級・準1級)合格指導講座 |
標準学習期間 | 4ヵ月 (受講開始から、カリキュラム上最初に合格が目指せる準1級試験月まで指導あり) |
受講費用 | 35,000円 |
教材 | メインテキスト2冊 副教材:問題演習BOOK3冊、準1級面接対策BOOK、準1級面接対策DVD、過去問題集、最頻出ポイントチェック、添削課題集、ガイドブック、P冊子、添削関連書類一式 |
サポート内容 | ・模擬問題は添削指導で的確なアドバイスがもらえる ・分からないところは、メールや郵便で質問ができる ・専用のインターネットサービスを使ってスマホ学習ができる ・受講者専用の学習スケジュールを提案してもらえる |
ヒューマンアカデミー
講座名 | 秘書検定+ビジネスマナー講座 (秘書検定2.3級・ビジネス実務マナー検定2.3級を目指せる) |
標準学習期間 | 3ヵ月 (サポート期間は6ヶ月) |
受講費用 | 13,200円 |
教材 | 秘書検定テキスト 1冊 ビジネスマナーテキスト 1冊 秘書検定試験対策問題集 1冊 添削問題(秘書・マナー) 各1冊 秘書検定模擬試験問題集 1冊 |
サポート内容 | ・秘書検定とビジネスマナーの両方を効率よく同時に学べる ・秘書検定分が2回とビジネス実務マナー分が7回の添削指導 |
資格の大原
講座名 | 秘書検定2級・準1級対策コース |
標準学習期間 | 4ヵ月 |
受講費用 | 29,600円 |
教材 | 学習の進め方、学習計画表 1部 オリジナルテキスト 1冊 オリジナル問題集 各1冊(2級・準1級) 直前模試 2回(2級·準1級:各1回) |
サポート内容 | ・Web動画学習でスキマ時間を使った学習ができる ・試験前の直前模試で実力を確認できる ・メールで質問することができる |
秘書検定資格・まとめ
秘書検定は社会人には必要なビジネスマナーの知識やスキルを身につけることができます。
3級から1級まで4つの級がありますが、就職や転職で有利になるのは準1級、1級です。
秘書業務に関わらない人でも事務職や営業職などでも活かすことができます。
再就職を目指す主婦の方にも秘書検定はおすすめです。