登録販売者は主婦の方に人気がある資格のひとつです。
再就職や転職のために、資格取得を考えている方も多いのではないでしょうか。
家庭や育児、仕事にと忙しい日々を送っている主婦が資格取得を目指すのは大変なことです。
でも独学で資格取得を目指すことは不可能ではありません!
この記事では、忙しい主婦の方でも独学で登録販売者の取得を目指す方法についてご紹介します!
通信講座 | |||||
受講費用 | 24,800円 | 35,200円~ | 37,700円~ | 48,500円 | 49,000円 |
価格評価 | |||||
割引制度 | 試験合格でAmazonギフト券3000円分プレゼント | 説明会(試験対策セミナー)に参加して申し込むと受講料が10%割引 | 教育訓練給付金で受講料の最大20%が支給 | Webから申し込みで1万円割引 | 教育訓練給付金で受講料の最大20%が支給 |
スマホ学習 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
登録販売者を独学で目指すためのポイント
登録販売者合格までの勉強時間
登録販売者を取得するための時間は、平均すると200~300時間と言われています。
決して簡単に取れる資格ではありませんが、しっかりと勉強すれば資格取得を目指すことができます。
1日の勉強時間は、平日で2時間、休日は4時間程度の時間を作ることができれば3~4ヶ月で資格取得を目指せる知識を身につけられます。
ただ主婦が1日2時間のまとまった時間を作るのは大変です。
すきま時間を活用して勉強する、もし時間がなかったとしても1日5分でも勉強を続けていくことが大切になってきます。
勉強時間を確保する
子どもが小さければ小さいほど、自分の時間を作るのが難しくなってきます。
そんな中でも資格を取ると決めたら、何としてでも勉強する時間は必要です。
自分や家族の行動を見直してみることで意外とすきま時間を見つけることができるのでぜひ一度、行動の棚卸をしてみましょう。
・スケジュールを詰め込みすぎていないか?
・本当にその日にやらなくてはいけない事か?
・家族に協力してもらえることはないか?
・時短家電やデリバリーなどを活用できないか?
・家族が寝ている早朝、寝静まった夜に時間を作れないか?
・移動時間や仕事の休憩時間を勉強時間に充てられないか?
・スマホを触る時間がどれくらいあるか?
これを機に家族に手伝ってもらうことを増やしたり、時短家電を導入したり、自分だけが頑張ることを減らしていけば、自分時間を作ることができますし、妻、ママだけでない「自分」を大切にすることができるようになります。
自分に合った学習スタイルを見つける
独学で勉強する場合、どんな学習方法が自分に向いているかを見つけておくとスムーズに勉強を進めることができます。
学習スタイルは大きく4つに分かれていますから、どれに当てはまるかをチェックしてみてくださいね。
視覚的学習スタイル
図やイラスト、グラフ、チャートなど、グラフィックを通した方が情報を理解する学習スタイルです。
テキストを選ぶときは、図やイラストが多く使われているもの、カラーで掲載されているものを選ぶのがおすすめです。
聴覚的学習スタイル
授業のように声に出して説明された情報の処理が得意な学習スタイルです。
動画や音声で受講できる教材や、YouTubeなどの動画で学習するのがおすすめです。
運動感覚的学習スタイル
実際に体を動かして体験することで情報を処理する学習スタイルです。
音読をしたり、実践形式で実際の物に触れたり感じたり作業しながら学習するのがおすすめです。
読み書きによる学習スタイル
ひたすら書く、繰り返し読むことで情報を処理する学習スタイルです。
覚えたい内容を自分なりにノートへまとめる、そしてそれを読むといった学習方法がおすすめです。
登録販売者試験の難易度・合格率は?
登録販売者の合格率は”4割”
登録販売者の令和4年度・合格率は「44.4%」です。
過去5年間の実績(全国平均) | |||
年 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率 |
令和4年 | 55,606 | 24,707 | 44.4% |
令和3年 | 55,606 | 24,707 | 44.4% |
令和2年 | 52,959 | 21,953 | 41.5% |
令和元年 | 65,288 | 28,328 | 43.4% |
平成30年 | 65,500 | 27,022 | 41.3% |
合格率を数値だけで見ると、半数以下の合格率は難しい資格なの?と思われるかもしれません。
主婦に人気がある「日商簿記」資格と合格率を比較してみました。
簿記3級はしっかり学習していれば合格することができる資格と言われています。
登録販売者も同じで、コツコツと学習をして必要な知識を身につければ合格を目指すことができます。
登録販売者は学歴や実務経験がなくても受験することができるので、試験にチャレンジするハードルは低く難易度もそれほど高くありませんから、独学でも取得を目指すことが可能です。
登録販売者の合格ライン
登録販売者の試験は、全120問のうち70%以上の正答で合格です。
全問題の70%ということは、84問以上の正答が必要になります。
試験科目 | 出題数 | 配分時間 |
医薬品に共通する特性と基本的な知識 | 20問 | 40分 |
人体の働きと医薬品 | 20問 | 40分 |
主な医薬品とその作用 | 40問 | 80分 |
薬事関係法規・制度 | 20問 | 40分 |
医薬品の適正使用・安全対策 | 20問 | 40分 |
合 計 | 120問 | 240分 |
この5項目120問から70%以上の合格ではなく、各項目ごとに都道府県知事が定める一定割合以上の正答が求められます。
全ての項目で35%~40%以上の正答が必要になるため、内容の習得に偏りがあっても合格できませんから、全ての内容をしっかりと学習していく必要があります。
独学で合格を目指す効率的な学習方法は?
テキストと過去問を繰り返し実践する
テキストを2~3回読み、登録販売者とはどういう資格なのか、どんなことを勉強していくのかをざっと把握してみます。
図解が多い、カラー印刷になっている、文章が多いなど、様々なテキストがありますが、内容はそこまで大差がないため好みで選んでみましょう。
ただし、法律が改正されることがありますので、必ず最新のテキストを選ぶようにしましょう。
※厚生労働省の「試験問題作成に関する手引き」はこれまでに数年に1度の頻度で改訂されています。
参照:厚生労働省
試験科目ごとに学習する
- 医薬品に共通する特性と基本的な知識
- 人体の働きと医薬品
- 主な医薬品とその作用
- 薬事関係法規・制度
- 医薬品の適正使用・安全対策
科目ごとに学習していくと効率よく知識が身につくので、テキストを見た後は科目ごとに過去問題を解いてみましょう。
最初は問題が理解できないので、テキストと照らし合わせながら問題を解いていきます。
何度も繰り返していくことでテキストがなくても問題が解けるようになりますから、7割程度理解できたところで次の章に進めていきましょう。
何度も間違える問題や理解しにくい箇所などは、ノートにまとめておくとより頭に入りやすくなります。
過去問題は各都道府県のホームページに掲載されていますから、それらを活用したり、書店等で販売されている問題集を使っても良いですね。
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何度も繰り返すことで自分の苦手分野、間違いやすい箇所が分かるようになるので、試験前には集中的に勉強していくと更に知識が身につきます。
YouTubeやスマホアプリを活用する
最近ではYouTubeで学習できるチャンネルがたくさんあったり、スマホでも手軽に学習できるアプリもあります。
テキストだけでは分かりにくい箇所は色々なツールを活用するのも有効です。
動画は分かりやすく作られているものが多く、無料で観れるので活用しない手はないですね!
スマホアプリは移動中や外出先などでも気軽に学習できるので、テキストを持ち運べない時、テキストを開いて勉強できない時などはとても便利です。
無料で使えるアプリもたくさんあり主に過去問題などを学べるアプリが多いので、とにかく過去問をこなしたい、外出先でも気軽に過去問で学習したい方にはおすすめです。
短時間で効率的に学習するなら通信講座もおすすめ
通信講座なら効率的な対策ができる
独学で勉強したいけどテキストを選んだり動画を探したり、教材を自分で選ぶが大変!という方は、通信講座という選択肢もおすすめです。
独学と比べると費用は高くなってしまいますが、効率的に学習が進められるように作られた教材やカリキュラムになっているので、勉強がスムーズに進めやすいメリットがあります。
たくさんの通信講座があるので、自分の条件にあう講座があればチェックしてみてください。
講座費用が安くなる制度やサポートを活用する
通信講座で登録販売者の合格を目指すなら「教育訓練給付制度」を活用すると、通信講座の費用を安く抑えることができます。
一部の通信講座では利用できない場合もあるので、申し込みの際は良く確認してくださいね。
教育訓練給付制度とは?
働く方々の主体的な能力開発やキャリア形成を支援し、雇用の安定と就職の促進を図ることを目的として、厚生労働大臣が指定する教育訓練を修了した際に、受講費用の一部が支給されるもの。
参照:厚生労働省
教育訓練給付制度を使えば受講費用の20%(上限10万円)が講座修了後に給付されます。
また通信講座によってはインターネットから申し込むと割引を受けられたり、合格するとお祝い金がもらえたり、様々なサービスがあります。
講座の内容やサポート、費用など総合的に考えて、自分に合う通信講座を見つけてみてはいかがでしょうか。
登録販売者を独学で目指す時の注意点
モチベーションの維持が難しい
独学で学習していく中で、一番注意が必要なのが「モチベーションの維持」です。
・勉強に飽きてしまう
・達成感を感じられない
・忙しくて勉強の時間が作れなくなる
・分からない内容を解決できない時
なるべくモチベーションを維持できるように無理ない学習計画を立てて、試験日を目指してコツコツと勉強できる工夫が必要ですね。
たまには家を出てカフェや図書館など場所を変えて勉強したり、区切りがつくところでプチご褒美を設定したり、自分なりのモチベーション維持の方法を考えてみましょう!
「忙しくて計画通り勉強が進まない」「勉強時間が作れない」と言うときでも、1日5分でも良いのでテキストを1ページ読むなど勉強を続けることが試験合格への近道です。
知識が偏らないように学習を進める
勉強をしていると得意分野・苦手分野が出てきて、知識が偏ってしまうことがあります。
登録販売者として仕事をしていくためには、偏った知識では働けません。
間違いが多い分野、苦手だと感じる分野は、過去問を繰り返し、自分に身につくまで学習しましょう。
学習した情報をそのまま受け入れるのではなく自分自身で考えてみる、言葉の定義を理解し正確な用語を使用することが大切です。
苦手分野を克服するためには、興味や好みに関係なく努力して学習することが重要です。
自分が苦にならない覚え方ができるように、工夫しながら学習を続けていきましょう。
まとめ
主婦が独学で登録販売者資格を目指すには、効率的に学習することが大切です。
スケジュールを立てて学習時間を確保し、効果的な学習方法を見つけることで、得意・苦手分野の克服につながり、試験合格をつかむことができます。
独学で学習していくには、モチベーションを維持すること、目標に向かって一歩ずつ進んでいくことがとても大切です。
家事・育児・仕事にと忙しい主婦の方にとって、資格取得を目指すのは大変なことですが、合格に向けて努力を重ねていきましょう!