「ウェブデザイン技能検定って、正直意味あるの?」
これからWebデザイナーを目指す方や、スキルアップを考えている人の中には、こんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
特にネット上では、「現場では資格なんて評価されない」「実務経験がすべて」といった声も目立ちます。実際、Web業界はスピードと成果が重視される世界。
そのため、資格よりもスキルやポートフォリオが重視される傾向にあります。
しかし、ウェブデザイン技能検定は厚生労働省が認定する国家検定制度の一つであり、公的な証明としての価値があります。
この記事では「ウェブデザイン技能検定は本当に意味がないのか?」という疑問に対し、現場目線と資格制度の両面から解説していきます。
【結論】ウェブデザイン技能検定は意味がない…とは言い切れない
業界での知名度は低いが、国の公的資格という強みがある
ウェブデザイン技能検定は、厚生労働省が定める「技能検定制度」に基づいた国家資格です。
民間資格ではなく、公的にスキルを証明できる点が大きな特徴。しかしながら、現場のWebデザイナーや採用担当者の間での知名度は高くありません。
項目 | 内容 |
---|---|
資格名 | ウェブデザイン技能検定 |
実施機関 | 中央職業能力開発協会(JAVADA)など |
種別 | 国家検定(技能検定制度) |
レベル | 1級、2級、3級 |
企業によっては認知度が低いため、直接的な評価につながらないケースもありますが、「国家資格」であること自体に一定の信頼性はあります。
履歴書や職務経歴書で、資格の有無を問われた際のアピールポイントとして活用できるでしょう。
現場ではスキル重視のため「即戦力」が求められる
Web業界では、実際のスキルや制作実績が最重視されます。いくら資格を持っていても、「成果物が見せられない」「CMSやJavaScriptが使えない」状態では、実務に即した評価を得ることは難しいのが実情です。
とくにフリーランスやベンチャー企業などでは、ポートフォリオやGitHubの履歴など、目に見える成果がものを言います。
つまり、ウェブデザイン技能検定は、あくまで「基本的なスキルがある証明」に過ぎず、「即戦力人材」を評価する基準にはなりにくいのです。
逆に、即戦力を期待されない新卒や未経験者にとっては、スキルの裏付けとして評価される可能性があります。
「意味がない」と言われるのはなぜ?主な理由3つ
「ウェブデザイン技能検定は意味ない」と言われる理由には、次の3点が挙げられます。
- ① 実務に直結しない
-
試験内容が古く、現場の最新ツールやトレンドに対応していない
- ② デザイナー以外の人への認知度が低い
-
採用担当者に資格の存在が知られていないことも多い
- ③ ポートフォリオの方が重視される
-
制作実績の方が採用に直結する傾向が強い
これらの理由から、「この資格を取ったからといって、即戦力として評価されるわけではない」という印象を持たれがちです。
ただし、基礎力の可視化や学習の指針としては意味があります。目的次第で「有効にも無意味にもなる資格」と言えるでしょう。
ウェブデザイン技能検定とはどんな資格?


ウェブデザイン技能検定はWeb業界唯一の国家資格!
ウェブデザイン技能検定はWebデザイナーとしては日本で唯一の国家資格であり、Web業界においても高い評価を受けています。
この検定は、ウェブデザインの基礎から応用までを幅広くカバーし、実務に必要なスキルや知識を持っていることを証明するものです。
また検定に合格すると履歴書にも「〇級ウェブデザイン技能士」と記載ができるので、ウェブデザインの専門家としての信頼性も向上し、就職やキャリアアップにおいて有利な要素となります。



国家資格としての価値もあり、認知度や信頼性が高いので、これからWebデザイナーを目指す方は資格取得を検討してみてもいいですね。
ウェブデザイン技能検定の詳細・合格率は?
ウェブデザイン技能検定は、3級・2級・1級と分かれていて、3級がウェブデザインの基礎的な内容が問われるので、まずは3級を目指してみましょう。
ウェブデザイン技能検定の合格率は、3級 が60~70%、2級が30~40%、1級が10~20%です。
合格率は年によって異なりますが3級は比較的合格率が高いので、Webデザイナーを目指す方にはスキルアップのチャンスになります。
3級でウェブデザインの基礎知識を身につけ、2級、1級資格を目指していくと、Webデザイナーとしての権威性もアップします。
等級 | 費用 | 受験資格 | 合格率 |
3級 | 学科:6,000円 実技:8,000円 (25歳未満の在職者:3,000円) | 特になし | 60~70% |
2級 | 学科:7,000円 実技:16,000円 (25歳未満の在職者:7,000円) | ・2年以上の実務経験 ・職業高校、短大、高専などを卒業もしくは普通職業訓練修了 ・高度職業訓練修了 ・大学卒業 ・3級の技能検定に合格 | 30~40% |
1級 | 学科:8,000円 実技:25,000円 | 【実技】 ・1級の学科試験に合格 【学科】 ・7年以上の実務経験 ・職業高校、短大、高専などを卒業もしくは普通職業訓練修了後、5年以上の実務経験 ・大学卒業後3年以上の実務経験修了 ・高度職業訓練を修了し、1年以上の実務経験 ・2級に合格し、その後2年以上に実務経験 | 10~20% |
ウェブデザイン技能検定は意味ない?資格を取るメリット


ウェブデザインの基礎が身につく
ウェブデザイン技能検定を受けるメリットの一つは、ウェブデザインの基礎をしっかり身につけることができる点です。
この検定では、HTMLやCSSといったウェブデザインの基本的な言語や技術、デザインの基礎原則、レスポンシブデザインの考え方などを学ぶことができます。
検定を通じて理論や技術を学び、実際の制作に活かすことで、ウェブデザインの専門知識とスキルを習得でき、プロのWebデザイナーとしてのキャリアを築くための基盤が整います。
また、ウェブデザイン技能検定は合格基準が明確であるため目標を持って学習に取り組めますし、資格取得が自己成長を実感して自信を持つことができます。



ウェブデザインの基礎が身についたことを証明する資格として、就職活動や転職活動でのアピールポイントにもなります。
国家資格という権威性と信頼性を得られる
ウェブデザイン技能検定を取得することの大きなメリットの一つは、国家資格としての認定を受けることができる点です。
この検定は日本国内で唯一のウェブデザインの国家資格であり、厳しい審査基準に基づいて評価されます。
国家資格として認定されることで、自分のウェブデザイン能力やスキルが国家レベルで認められ、証明されたと言っても過言ではありません。



3級だから、難易度が低いから、と言われても、国家資格であることは変わりありません!自信を持ってください。
国家資格の認定は、就職やキャリアアップに大きなメリットをもたらします。
多くの企業では国家資格は高く評価され、採用や昇進の機会を与える傾向があり、民間資格や証明書よりも認知度があるので、業界内での信頼度も高くなります。
3級は短期間で取得が目指せる
ウェブデザイン技能検定の3級は比較的短い期間で取得できることが魅力です。



3級を目指す勉強時間は、約30時間ほどと言われています。
パソコンを使ったことがない、というレベルの初心者の場合は、検定の勉強を始める前にパソコン操作の知識が必要になるため、もう少し余裕を持っておくと安心です。
3級の取得は、ウェブデザインの基礎を学びたい方やスキルアップを目指す方には取り組みやすく、短期間で目標を達成できるためモチベーションを保ちやすいので、さらに2級、1級とスキルアップを目指すことも可能です。
基本的なHTMLやCSSの知識やウェブデザインの基礎的なスキルを学ぶことができるので、ウェブデザインってどんなことをやるのかな?基礎をしっかり身につけておきたい、という方にもピッタリです。
3級取得後は、取得した知識やスキルを活かして実務経験を積んでいけば、よりレベルの高いWebデザイナーとして活躍することができます。



ウェブデザインに真摯に取り組んでいるという努力は、3級であっても就職や転職活動のアピール材料にもなるので、取っておいて損はありませんね。
ウェブデザイン技能検定試験の難易度・注意点は?


3級の難易度は高くないがアピール材料としては弱い
ウェブデザイン技能検定の3級は、一般的に難易度が高くないとされています。
この資格はウェブデザインの初級レベルであり、基本的なHTMLやCSSの知識やウェブデザインの基礎的なスキルが求められます。
初心者や未経験者でも、専門のテキストやオンライン教材を活用して学習すれば、比較的容易に合格することができます。
3級の合格率は「60~70%」で、国家資格の中では難易度が低い資格と言えます。
3級の試験内容は、ウェブデザインの基礎をきちんと理解しているかを問われるもので、実技経験や高度な技術は求められません。
履歴書に書くことはできますが、この資格だけではアピール材料には弱く、就職や転職で必ずしも良い結果を出せるとは限りません。
ただ、ウェブデザイン技能検定3級は、ウェブデザインに興味を持っている方、これからWebデザイナーとしてキャリアを築きたい方に、手軽にチャレンジできる資格です。
3級を足掛かりに、自己成長やスキルアップを目指して級のレベルアップを目指したり、実務経験を積んでいくといいですね。
実際に評価されるのは2級以上
ウェブデザイン技能検定の試験では、先にも述べたように3級はアピールとしては弱く、実際に評価されるのは2級以上です。
3級は基礎が多く締めていますが、2級、1級になると、より実務的な知識や幅広いスキルが問われます。
2級の試験では、インターネットの概論から始まり、www法務、安全衛生などの知識から、ウェブデザイン技術や設計・運用・管理までの知識や技術を身につけておく必要があります。
1級になると、ウェブサイトの設計・計画から実際にウェブサイトを構築するところまでが試験課題になり、より高度な内容になっています。



2級、1級を取得した人は、ウェブデザインのプロフェッショナルな人材と言えます。
資格取得後もスキルアップが必要
ウェブデザイン技能検定に合格しても常にスキルアップをしていくことが重要です。
ウェブデザインは急速に進化している分野で、新しいテクノロジーやデザイントレンドが常に登場しています。
そのため、単に資格を取得しただけでは知識が陳腐化していまうため、資格を取ったあとも常に最新の技術やデザイン手法を習得する必要があります。
ウェブデザイン技能検定は、あくまでもスキルの一部を証明するものであり、それだけでウェブデザインのスペシャリストとしての能力を持つことは難しいんです。



取得後も実務経験を通じて実践的なスキルを磨き、さらに専門的な分野や新しい技術についても学習を続けていくことが重要ですね。
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ウェブデザイン技能検定は意味ない?まとめ
- 業務独占資格ではないから
- 3級は難易度が低いから
- 実務経験が評価されるから
ウェブデザイン技能検定はWebデザイナー唯一の国家資格です。
この資格を取っても意味ないと言われることがありますが、そんなことはありません。
Webデザイナーとして働くために大切な知識やスキルを習得していることを証明できるものがウェブデザイン技能検定です。
ただ3級は基礎的な資格のため、権威性を持たせるなら2級、1級を目指してみましょう。
しかしながらWeb業界は常に新しい技術が進歩しているので、資格を取ってゴールではなく常に学び続けることが大切です。
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