- 宅地建物取引士の資格取得を考えている方
- 宅地建物取引士の難易度や合格率、資格取得で出来ることが知りたい方
「子どもが小学校へ入ったタイミングで働きたい」「安定して長く働ける仕事に就きたい」と考える主婦の方も多いのではないでしょうか。
先のことを考えると、社会的に信用がある資格を取得して安定した仕事をするのが理想です。
宅地建物取引士は主婦の方でも働きやすい仕事として、人気のある資格のひとつです。
この記事では、「宅地建物取引士」資格の難易度や合格率、主婦の方でも独学で取得ができるのか?をまとめました。
宅地建物取引士とはどんな資格?
宅地建物取引士は国家資格
宅地建物取引士は、宅地建物取引業法で定められた国家資格です。
宅地や建物の売買、賃貸取引は、金額も高額で権利についても複雑になっています。
一般の人は不動産の取引をする機会は少なく、法律について理解する機会も少ないので、いざ家を買う、マンションを賃貸契約する、といったときに不安に思う人が多くいます。
宅地建物取引士は、不動産の売買や仲介、賃貸住宅の契約などについての知識をもとに、知識の乏しい購入者が損害を被ることがないように不測の事態を防止するための専門家です。
不動産業では、宅地建物取引士の資格保持者がいないと営業することができません。
宅地建物取引士しかできない独占業務もあり、国家資格の中でも人気があります。
宅地建物取引士資格試験の詳細
宅地建物取引士は国家資格でありながら受験資格がないので、誰にでも資格取得のチャンスがあり、幅広い世代に人気がある資格です。
試験は年1回しかないので、万が一不合格だった場合は次の試験が1年後になってしまうので、1回で合格したい方は効率よく学習していく必要があります。
主催・認定団体 | 一般財団法人不動産適正取引推進機構 |
受験資格 | 年齢、性別、学歴等の制約はありません。 (登録講習機関が行う講習を修了し、その修了試験に合格した日から3年以内に行われる試験を受けようとする者(登録講習修了者)は試験の一部が免除されます。) |
試験日 | 年1回(10月の第3日曜日) |
試験形式 | 50問・四肢択一式による筆記試験 ※ただし、登録講習修了者は45問 |
試験場所 | お住まいの試験地(都道府県) |
受験料 | 7,000円 |
合格率 | 約15~17% |
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宅地建物取引士の仕事内容
不動産取引において、必ず必要な独占業務が3つあります。
これらは宅地建物取引士のみに認められた業務で、不動産業などの宅地建物を取引する場合、従業員の5人に1人以上の宅地建物取引士を設置しなければならないと宅地建物取引業法で定められています。
重要事項の説明
不動産を購入を検討している人や賃貸を考えている人に、契約する前に取引に必要な重要事項の説明を行います。
不動産の取引には一般の人には分からないような難しいことが多くあります。
例えば不動産の所有者は誰か、どのくらいの広さがあるのか、登記名義人は誰か、手付金やキャンセル料はいくらかといったことや、建物の容積率などの建築制限について、電気・ガス・水道といった供給施設などの整備状況といったことを説明します。
不動産の取引は高額になるので少しのトラブルが大きな問題に発展してしまうことがあります。
そのため、「重要事項説明書」と呼ばれる重要事項が記載されている資料を宅地建物取引士が必ず説明をする決まりになっています。
重要事項説明書への記名・押印
重要事項の説明は購入や賃貸を検討している人に必ず説明することになっています。
でも口頭での説明だけでは理解は難しく、また言った、聞いてないなどのトラブルが発生することもあります。
そのため、重要事項説明書を発行して、宅地建物取引士が記名・押印する必要があります。
この記名と押印をすることで、宅建士が説明を行ったことを証明することができます。
この重要事項説明書への記名と押印は宅建士のみができる内容です。
契約書への記名・押印
不動産取引において、実際に成立した際には契約書を作成することになります。
この契約書への記名・押印も宅建士の仕事です。
取引の内容についてお客様に納得して契約したことを証明するとともに、契約に関するトラブルを防ぐために、もっとも重要な書類です。
宅建士はこのような不動産取引に必要な法律や専門知識を身につけている専門家です。
宅地建物取引士の資格を活かせる仕事は?
宅地建物取引士の資格を活かせる職場で働く
宅地建物取引士の資格を持っていることで活用活かせる職種があります。
不動産管理会社で働く
不動産会社では、契約を検討している人に対して重要事項の説明をする必要があります。
それらは宅地建物取引士を持っている人しか出来ない仕事です。
宅地取引を行う会社には宅地建物取引士を5人に1人設置しておく必要があるため、不動産管理会社では有資格者が活躍することができます。
住宅メーカーなどの建築業界で働く
住宅メーカーなどの建築業界では、物件販売を行う場合に宅地建物取引士が重要事項を説明する必要があります。
そのため、住宅メーカーなどでも宅建士を設置しているところが多くあります。
銀行や保険会社などの金融業界で働く
金融業界では、不動産の担保価値を評価して融資することが多くあるので、宅地建物取引士が必要になってきます。
一般的な例でいうと、住宅ローンの貸し出しなどに不動産の価値は重要になってきますが、このような時に宅建士の知識を活かすことができます。
独立して開業する
宅地建物取引士の資格を持っていれば、宅地建物取引業として独立することができます。
企業に就職すると安定した給料は保証されますが、独立して成功すると会社員よりも年収のアップも期待できます。
また自分の都合に合わせてられるので、主婦の方や子どもの用事などに合わせられるのでライフバランスを取りながら働くことができます。
宅地建物取引士のメリット
就職や転職で有利になる
主に不動産業界での就職や転職には有利になること間違いなしです。
不動産取引では、重要事項の説明に必ず宅地建物取引士が行う必要があることや、5人に1人の割合で宅地建物取引士を設置する必要があるため、宅地建物取引士を優先的に採用したいというのが本音です。
不動産管理会社は個人で経営しているところや、一つの店舗にたくさんの従業員がいるわけではないため、宅建士でも複数の仕事を持つことも多くあります。
事務処理や接客対応など、営業活動以外でもいろいろな業務がありますが、女性のきめ細やかさや雰囲気はお客さまに好感を与えることができるので女性向きの仕事といえます。
資格は一生涯有効!
宅地建物取引士の資格は一度取得すれば、途中で期限がくることはなく、一生涯有効な資格です。
資格を取得後に実務経験を2年以上積むか、登録実務講習を修了することで、「宅地建物取引士証」の申請・交付ができ、宅建士として働くことができます。
資格を取ったあとすぐに宅地建物取引士として働けなくても、資格の期限はありませんからいつでも宅建士として就職活動ができます。
宅地建物取引士のデメリット
宅地建物取引士証は有効期限がある
宅地建物取引士の試験に合格した後、宅地建物取引士証を交付されたあとは5年間有効です。
5年を超してしまうと有効期限が切れてしまいます。
宅地建物取引士として働くためには、5年を超える前に各都道府県の宅建協会などで更新手続きをする必要がありますので、忘れずに手続きをする必要があります。
ただ、更新手続きさえきちんとしていれば、一生涯の資格には変わりありません!
独立開業にはリスクもある
宅地建物取引士として独立し開業することができますが、独立にはリスクがあることを理解しておく必要があります。
ただあらかじめ独立するためにどんなことが必要か、何をしておくかを把握しておけば失敗を防ぐことができます。
独立開業の費用は最低300万円が必要と言われています。
開業するために最低限の経費が発生することを頭に入れておきましょう。
開業に必要な費用は以下の通りです。
- 会社設立費用として20~25万円
- 事務所開設費用として最低100万円
- 営業するための保証金として保証協会に加入し60万円
- 全国宅地建物取引業協会連合会への入会金等で初年度約150万円
- 宅建免許の申請手数料約13万円
- 人件費や営業維持費
事務所を開設しないで自宅を使用すれば開設費用はグッと抑えることができますが、それ以外の費用はどうしても必要になりますので、開業を考えている場合は資金をどうするか考えておきましょう。
独立にはどうしても大金がかかってしまいますが、実際に宅建士として独立した人の平均年収は700~800万円と言われているので、会社員として働くよりも収入は期待できます。
宅地建物取引士は独学でも合格できる?難易度は?
宅地建物取引士の難易度は?
宅地建物取引士の資格は他の国家資格と比べると、難易度はそれほど高くないといわれています。
資格試験の出題形式がすべてマークシート方式だからです。
それでも合格率は約15~17%なので、簡単に取得できるような資格でもありません。
試験の合格ラインは7割の正解率となっていますので、試験を受けようと思ったら計画的に勉強をする必要はあります。
独学でも合格できないことはないが努力が必要
宅地建物取引士の資格を独学で勉強して合格できるのかというと、相当な努力が必要になってきます。
独学でのメリットは、費用が安く済む、自分のペースで学習できる、好きな場所でいつでもどこでも勉強できることがあります。
逆にいうと、独学は自分ですべて決めていかなくてはなりません。
どんなテキストや教材を購入すればよいか、どんなスケジュールで学習したらよいか、進め方はどうすればよいかなど、全ては自分次第です。
家事・育児をしながら、働きながら勉強するには、しっかりと計画を立てて、継続することが必要になってきます。
自分一人で続けられる自身がない人は、通信講座がおすすめです。
通信講座のメリットは、試験に合格するために作られたカリキュラムなので、効率よく学習を進めることができます。
質問ができたり、資格取得後のフォローがあったりと、サポートが充実しているので、途中で分からなくなり投げ出したり挫折したりする可能性がグッと減ってきます。
宅地建物取引士の勉強ができるおすすめ通信講座
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受講料金 | ・バリューセット1(基礎+過去問講座) 59,800円 ・バリューセット2(基礎+過去問+直前対策講座) 64,800円 ・バリューセット3(基礎+過去問+直前対策+科目別答練+過去問一問一答演習) 69,800円 |
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宅地建物取引士の資格・仕事・通信講座・まとめ
宅地建物取引士は国家資格で、一度取得すれば一生涯有効な資格です。
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