FPに興味があるけど、取っても意味ないって本当か気になる
FPを取っても役に立たないのか、知りたい
ファイナンシャルプランナー(FP)資格に興味がある方、取得を考えている方は、「FP資格は取っても意味ない!役に立たない」ということを耳にしたことはありませんか?
なぜファイナンシャルプランナー資格が「意味ない」と言われているのでしょうか。
ファイナンシャルプランナーは生活していくうえで欠かすことができない、お金についての知識を身につけることができる資格で、女性だけでなく男性にも人気がある資格のひとつです。
国家資格であるにも関わらず、なぜFPが意味ないと言われてしまうのでしょうか。
この記事では、ファイナンシャルプランナーは取っても意味ない資格なのか、取っても役に立たない資格なのかをまとめました。
主婦がFPを取得するメリット、FP資格の詳細なども参考にしてくださいね。
FPが取っても意味ない・役に立たないと言われる理由は?
FPの仕事は独占業務ではない
ファイナンシャルプランナー(FP)は国家資格ではありますが、業務独占資格や必置資格ではないので必ず必要になる資格ではありません。
そのため、資格がなくても仕事に支障が出ることもなく、「意味がない資格」と言われる理由のひとつです。
その資格を持っていなければ該当する業務を行うことが禁止されている国家資格が”業務独占資格”です。
業務独占資格には、医師、弁護士、看護師、税理士などの資格がそれに当たります。
また、資格所得者以外の者が名乗ることができない資格を”名称独占資格”、ある事業を行う際に特定の資格保持者を必ず置かなければならない”必置資格”があります。
ファイナンシャル・プランニング技能士を名乗ることができる「名称独占資格」ではありますが、業務独占ではありません。
そのためファイナンシャルプランナーの仕事をするときに、必ずFP資格が必要でないため、経験やスキルがあれば誰でも仕事ができることから、資格に価値がないと言われています。
ただ、ファイナンシャルプランナーの役割は多岐にわたり、個々の顧客のニーズに合わせた資産管理やライフプランニングを提供することが求められます。
したがって、FP資格を持つことは、専門的な知識とスキルを習得し、クライアントに対して信頼性のあるアドバイスを提供できることを示す重要な指標となります。
お金に関する幅広い資格のため専門性が低い
ファイナンシャルプランナーは、各種保険、金融商品、年金、不動産、税金など、お金にまつわる内容を幅広く学ぶので、汎用性が高い資格である反面、専門性が見えにくいというデメリットがあります。
お金や財務に関する幅広い資格はたくさん存在していますし、公認会計士、税理士、社会保険労務士など、多くの専門家が財務に関する知識を持っています。
このため、FP資格を持つだけでは、他の専門家との競争において専門性が低いと感じることがあるかもしれません。
誰でも取得しやすい資格である
ファイナンシャルプランナー資格は、試験を受けるための受験資格はありません。
そのため、誰でも試験が受けられ、試験に合格すればFP資格が取得できるので、資格取得のハードルは高くありません。
この低い取得ハードルが、FP資格を持つ多くの人々を生み出し、市場にFPが過剰に存在することに繋がるかもしれません。
これにより、一部の人はFPの専門性や価値を疑問視し、役に立たないと感じることがあります。
>>FPを独学で勉強したいと考えている方は、コチラの記事が参考になります。
FP資格で独立開業はできない
ファイナンシャルプランナーの資格を持っていても独立することは現実的ではありません。
FP資格は2級までならそれほど難易度が高いわけでもなく、金融業界や保険業界では資格を持っている人がたくさんいるため、希少価値もありません。
独立開業をしている多くの方は、ファイナンシャルプランナーとダブルライセンス、トリプルライセンスを取得し、実務経験を積んだうえで独立している場合がほとんどです。
もし独立開業を目指すのであれば、FP資格にプラスして、税理士、行政書士、社会保険労務士などの資格取得も検討してみましょう。
FPは意味ない・役に立たないはウソ?!主婦が取るメリット4つ
家計管理に役立つ
主婦がFP資格を持つことで一番メリットがあるのは、資産運用などの知識が身につき、家計管理に大いに役立つことです。
お金について勉強する機会は、自分から学ばない限りほとんどないに等しいので、ファイナンシャルプランナーの知識を身につけることでお金について体系的に学ぶことができます。
年金制度や社会保険の仕組みを知ることで、過剰な保険料の支払いを見直すことができたり、住宅ローンや教育資金などの資産運用にも専門家目線で見直すことができるようになります。
専門分野に強みや信頼を持たせる
FP資格を持つことで、今の仕事や専門分野に強みを持たせ、信頼を勝ち取ることができます。
財務、投資、税金、保険など幅広い財務分野に関する知識が身につき、家計管理や投資に関する専門的なアドバイスを提供できるようになります。
また、現在仕事をいている方なら名刺に「ファイナンシャル・プランニング技能士」と表記することができるので、相手の信頼を得ることができます。
ファイナンシャルプランナーを活かす仕事はアドバイスする相手がいて成り立つことも多いので、まずは自分自身を信用してもらうことが大切ですが、FP資格を持っていることで専門知識やスキルがあることを、資格が証明することができます。
次の資格へのステップアップに役立つ
FP2級を取得すれば、さらにステップアップを目指すことができます。
例えば、ファイナンシャルプランナーとしてより専門性を高める資格としてAFPやCFPを目指すと、高い信頼を得ることができます。
またファイナンシャルプランナーと相性が良い資格とダブルライセンスを目指すことで、自身の市場価値を高めることができ活躍の場を広げることができますし、独立開業を目指すこともできます。
- 中小企業診断士
- 相続診断士
- DCプランナー
- 宅地建物取引士
- 税理士
- 簿記
転職や再就職で有利になる
ファイナンシャルプランナーは人気のある資格のひとつで認知度も高いので、履歴書に記載することで知識やスキルがあるという事を証明することができます。
ただ、ファイナンシャルプランナーの資格を持っているからと言って、簡単に採用されるわけでなないので注意が必要です。
30代、40代の転職や就職では、実務経験があり、即戦力になる人材を求められています。
そのため、これまでの実務経験とFPのスキルをアピールしていくことで、転職や就職に役立てることができます。
そもそもファイナンシャルプランナーはどんな資格?
FPはお金に関する幅広い知識が得られる国家資格
ファイナンシャルプランナーは、私たちの生活に欠かすことのできないお金に関する知識を持ち、アドバイスやサポートができる、お金の専門家です。
ファイナンシャル・プランニング技能検定に合格すると、ファイナンシャルプランナーとして名乗ることができる国家資格です。
FP技能検定は、「日本FP協会」と「一般社団法人 金融財政事情研究会」の2つの団体があります。
資格名 | ファイナンシャル・プランニング技能検定 |
主催者 | 日本FP協会 一般社団法人 金融財政事情研究会 |
受講料 | 3級 学科+実技 8,000円 学科4,000円 実技4,000円 2級 学科+実技 11,700円 学科5,700円 実技6,000円 1級 20,000円 |
合格率 | 3級:40%〜80% 2級:20%〜60% 1級:7%〜18% |
ファイナンシャルプランナー資格を活かせる仕事
FP資格は、ファイナンシャルプランナーとして活かすだけでなく、様々な仕事で活かすことができます。
銀行・証券会社・保険会社などの金融・保険業界、公認会計士などの士業などが主な仕事です。
日本FP協会で公開しているFP資格保持者が働く業種を確認すると、金融、保険が半数を占めていますが、一般企業や不動産業界でも多く活躍していることがわかります。
最近では本業とは別に、副業として個別にFPコンサル業務を募集したり、FPに関するWeb記事を書いたりと、資格を活かした働き方をする人も増えています。
ファイナンシャルプランナーは意味ない?まとめ
ファイナンシャルプランナーは、持っていて意味ない資格ではありません。
仕事だけでなく、家計管理などプライベートでも役立てることができる、珍しい資格でもあります。
FP資格が役に立たない、と言う人もいますが、役に立つか立たないかは、その人次第で大きく変わってきます。
実務経験とFPの知識をうまく生かした仕事をする、FPとしては未経験でも熱意をもって取り組める仕事に就きたい、FPに別の資格を掛け合わせて強みを持つなど、様々な活かし方があります。
ファイナンシャルプランナーを検討している方は、ぜひ資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。