登録販売者は正社員になるのが難しい?必要な資格や経験・パートとの違いについて解説します

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登録販売者は正社員になるのが難しい?

「登録販売者の求人ではパートやアルバイトが多い印象だけど、正社員って難しいのかな?」

せっかく登録販売者の資格を取得したけれど、実際に正社員として働けるのか、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

厚生労働省が公開している「登録販売者の就業形態」を見てみると、確かにパートタイマーで働く人が圧倒的に多くなっています。

登録販売者の就業形態
引用:職業情報提供サイト

この記事では、登録販売者で正社員になるのは難しいと言われる理由や正社員を目指す方法についてまとめました。

タマコ

正社員で働くメリットやデメリットもあわせてご紹介します。

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目次

登録販売者が正社員になるのは難しい?

調剤薬局事務、接客中

正社員では実務経験が求められることが多い

登録販売者の正社員求人をチェックすると、応募要件に「実務経験」と書かれていることが多くあります。

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登録販売者の資格は、取得をしたらすぐに登録販売者として働けるわけではありません。

登録販売者には「管理者要件を満たす正規の登録販売者」と、「研修中の登録販売者」に分かれます。

正規の登録販売者になるためには、資格取得後24か月(月80時間以上)の実務経験が必要で、それまでは研修中の登録販売者として勤務することになります。

研修中ではできる仕事が限られてしまうので、求人では即戦力になる正規の登録販売者を条件としていることが多いので、実務経験がない場合は正社員になるは難しいと言われています。

パートから正社員を目指すことは可能

登録販売者としてパートから正社員になることは、決して不可能ではありません。

むしろ、多くのドラッグストアや薬局では、パートから正社員への登用制度を設けていることが多いです。

ただ、パートから正社員を目指すためには、いくつかのポイントを押さえる必要があるのでチェックしていきましょう!

ポイント① 実務経験を積んで管理者要件を満たす

正社員では管理者要件を満たす正規の登録販売者を求められることがほとんどです。
そのため研修中の場合は、24か月(月80時間以上)の実務経験をクリアしましょう。

ポイント② パートだからと仕事をセーブしない

正社員登用を目指すうえで重要なのは、日々の仕事における評価です。
パートタイムでも、正社員並みに責任感を持って業務をこなす姿勢が求められます。

ポイント③ 正社員への登用制度を確認しておく

登用制度がある場合、どのような基準で正社員登用が行われるかをチェックしておきましょう。
基準がわかれば、それに向けて準備を進めることができます。
もし分からない場合は、管理者の方に確認しておくと安心です。

ポイント④ 長期的な視野をもつ

正社員への登用は、すぐに結果が出るわけではありません。
そのため、焦らずに着実にステップを踏むことが成功への近道です。

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正社員を目指すことも大切ですが、家庭とのバランスを考えつつ、無理のない範囲で努力することが大切です。

登録販売者が正社員になるための方法

調剤薬局事務

正社員登用制度を利用する

登録販売者としてパートから正社員を目指すには、会社が設けている正社員登用制度を活用しましょう

多くのドラッグストアや薬局では、パートタイムの従業員を正社員として登用する制度を設けています。

タマコ

求人情報や希望する会社のホームページをチェックすると、登用制度のことが掲載されていることもあります。

ドラッグストアを運営する会社は大手が多く、雇用制度や福利厚生が充実しているので、大手が運営するドラッグストアに応募するのもひとつの手です。

また求人に応募するときや面接の際に登用制度について確認してみたり、いずれは正社員を希望することをアピールしておくのも大切です。

転職で正社員を目指す

登録販売者として正社員を目指す場合、転職を視野に入れるのも有効な方法です。

現在の職場で正社員登用の見込みが薄い場合や、より良い条件を求めている場合には、転職によってキャリアアップを図ることができます。

登録販売者の求人では、実務経験が重視されることが多いので、今の職場で実務経験を積むことで、転職活動でも有利に働きます。

もし研修中の場合は、管理者要件を満たす24ヶ月の実務経験を満たしておくと、転職活動もスムーズになります。

タマコ

実績やスキルをアピールできるように、履歴書や職務経歴書を充実させると、自己アピールができますね。

登録販売者が正社員になるメリット・デメリット

登録販売者が正社員のメリット

  • 安定した収入が得られる
  • 福利厚生が充実
  • キャリアアップが目指せる

安定した収入が得られる

正社員になると、毎月一定の給料が支払われるだけでなく、ボーナスや昇給も期待できます。

求人ボックス給与ナビによると、正社員は平均年収が318万円、月収で換算すると約27万円、一方でパート・アルバイトの時給は平均989円です。

正社員の場合、店舗責任者などの管理者になれば給料アップも見込めます。

 

福利厚生が充実

正社員はパートやアルバイトと比べて、健康保険や厚生年金、労災保険などの社会保険が完備されています。

また企業によっては、社員割引や育児休業制度、退職金制度なども利用できます。

パートやアルバイトでも一部の福利厚生は使えることもありますが、正社員ではすべての福利厚生がが対象になります。

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キャリアアップが目指せる

正社員で働くことで、責任ある業務やプロジェクトに参加する機会が増え、仕事の幅が広がります。

これにより、スキルや経験が向上して、将来のキャリアに繋がっていきます。

例えば、店舗管理者やマネージャーといった役職へ昇進も視野に入れられます。

正社員のデメリット

  • 責任が増える
  • 働き方に制約がある
  • 家庭とのバランスを取ることが難しい

責任が増える

正社員は企業の一員としてパートやアルバイトと比べて役割も増え、業務内容も広がり、責任も大きくなります。

パートやアルバイトは医薬品の販売や品出しなど、決まった仕事だけをすればよかったところ、正社員になると発注作業や管理業務など、責任のある仕事が増えてきます。

やりがいを持って働くことができる反面、責任が重くなるためストレスを感じることがあるかもしれません。

 

働き方に制約がある

正社員の場合、パートやアルバイトと比べて、勤務時間や休暇の取得が制約されることが多くなります。

土日の勤務が増えたり、遅い時間帯の勤務など、パートタイムでは対応できない時間を正社員が配置されるので、パートの時よりも自由度が効かなくなります。

 

家庭とのバランスを取ることが難しい

正社員になると、勤務時間や休暇の調整が難しくなることがあります。

パートやアルバイトと比べると、働く時間は圧倒的に多くなりますし、その中で学校行事や家族の予定にあわせて柔軟に休暇が取りずらいことも。

急な休みが取りにくいこともあり、家族の予定を優先したい場合は大変になる可能性があります。

登録販売者・パートと正社員の違いは?

調剤薬局事務

勤務時間や働き方の違い

パートと正社員では勤務時間や働き方に大きな違いがあります。

まず、勤務時間についてです。

パートタイム・一般的に1日数時間から週に数日の勤務が多く、シフト制で働くことが多い
・子どもの学校行事や家庭の用事に合わせやすく、家事や育児との両立がしやすい
正社員・フルタイムで働くことが基本となり、週に40時間以上働くことが一般的
・勤務時間が固定されている場合が多く、朝から夕方までの勤務が求められる
・パートタイムと比べて家庭の予定に合わせにくくなることがある

次に、働き方の違いです。

パートタイム・決められた範囲内での業務を行うことが多い
・比較的単純な作業やサポート業務が中心
正社員・店舗運営全般に関与することが求められる
・商品管理、販売促進、スタッフの指導など多岐にわたる
・店舗の目標達成や売上向上のための戦略立案など、より高いレベルの仕事が求められる

正社員にはキャリアアップの機会が多く、昇進や昇給のチャンスがあることが一般的です。

例えば、店舗の管理者やエリアマネージャーなどのポジションに昇進する可能性があります。

一方、パートタイムの従業員は、同じ職場で長期間働いても昇進や大幅な昇給が見込めないことが多いです。

ただ時間的な融通が利くので、家族を優先したい方はパートの方が働きやすいと言えますね。

給与や福利厚生の違い

パートと正社員では給与や福利厚生にも大きな違いがあります。

まず、給与についてです。

パートタイム・時給制が一般的
・時給は地域や店舗によって異なりますが、比較的安定した収入を得ることができる
・働く時間が短いため、月収は正社員に比べて低くなりがち
正社員・月給制が一般的
・基本給に加えて資格手当や役職手当、残業手当などが支給されることが多い
・正社員はボーナスが支給されることが一般的
・年間の総収入はパートタイムよりも高くなる傾向がある

次に、福利厚生についてです。

パートタイム・基本的な福利厚生を受けることができますが、その範囲は限られていることが多い
・勤務時間や勤務日数に応じて、受けられる福利厚生が変わることもある
正社員・正社員はより充実した福利厚生を受けることができる
・健康保険や厚生年金はもちろんのこと、企業によっては住宅手当、通勤手当、家族手当などが支給されることがある
・健康診断や福利厚生施設の利用、資格取得支援制度なども利用できる場合が多い

正社員は有給休暇や特別休暇の取得がしやすいというメリットもあります。

正社員は労働基準法に基づき、長期の休暇を取りやすい環境が整っていることが多いからです。

パートタイムの従業員も有給休暇を取得する権利がありますが、そもそも有休休暇が少ないこともあり、取りにくいことがあります。

ただ、有休休暇が取りにくくても、シフトを調整することで都合をつけやすいという一面もあります。

仕事内容の違い

パートと正社員では仕事内容にも違いがあります。

パートタイム・主な業務は店頭での接客や商品陳列、在庫管理、レジ対応などの基本的な業務が中心
・薬の販売に関する質問に答えることもありますが、特に専門的な知識が必要とされる業務は少なめ
・働く時間や日数が柔軟に調整できることが多く、家庭の事情に合わせやすい
正社員・パートタイムの業務に加えて、より責任のある仕事が求められる
・店舗運営全般に関わることが多く、売上管理やスタッフのシフト調整、店舗のレイアウト変更、新商品の導入など、多岐にわたる
・顧客の健康相談に乗ったり、適切な薬の提案を行ったりすることもある

正社員の場合、責任を負う業務も多く、パートタイムに比べてやりがいもあります。

また、店舗管理者やエリアマネージャーなど、昇進が望めることもあるので、キャリアアップや給与や待遇の向上も見込めます。

パートタイムは責任を負う業務が少ない分、正社員ほど気負わず仕事ができるというメリットもあります。

まとめ・登録販売者は正社員になるのが難しい?

登録販売者は正社員になるのが難しいと感じるかもしれませんが、ポイントを押さえれば十分正社員を目指すことができます。

まず正社員になるためには、登録販売者の資格を取得して、実務経験を積むことが第一です。

正社員の求人では、実務経験や管理者要件を満たしているなど、すぐに働ける方を求めています。

パートタイムの間に条件をクリアして、正社員登用制度の利用や転職活動で、正社員を目指すことができます。

正社員とパートタイムでは、仕事量や役割も変わってくるので、家庭の状況などを考慮しながら検討してみてはいかがでしょうか。

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