こんな方におすすめ
- 簿記資格に興味がある、気になっている方
- 簿記資格は独学でも取得できるのか知りたい方
- 簿記資格を取得するメリットが知りたい方
「簿記」という言葉を知っていても、どんな資格なのか、どんな知識が必要なのか、どんな仕事に役立つのか、分からない方も多いのではないでしょうか。
簿記は、会社を運営していくうえではとても重要で、簿記知識の需要は高く、性別・世代を問わず人気がある資格です。
また、簿記の知識を持っていると、家計管理にも役立つので、正しく家計簿がつけられるようになったり、貯蓄や資産を増やすための基礎となるので、主婦が持っているとメリットがたくさんです。
この記事では、簿記資格とはいったいどんな資格なのか、独学でも取得ができるのか、資格の難易度や仕事についてまとめています。
簿記資格に興味がある方、資格取得を考えている方は、ぜひチェックしてくださいね。
簿記検定おすすめ通信講座
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簿記とはどんな資格?
簿記は会社の取引や経済活動の記録
簿記とはどんな資格なのかを簡単に説明すると、会社で使うお金の出入りや取引を記録する方法のことを言います。
簿記は日々の取引や経済活動を記録し、一定期間(通常は1年間)をまとめて最終的に決算書を作っていきます。
これにより、利益や損失といった会社の資産状況を明確にしていきます。
簿記は関わったことがない人からすると、「損益計算書」「勘定科目」など聞きなれない用語が多くて難しいイメージがあるのではないでしょうか。
でも簿記の基本やコツを覚えることで、スムーズに理解することができます。
簿記を覚えることで家庭での生活費も把握できるようになりますから、主婦の方が取得すると得することはあっても損することはありません!
簿記検定は4つの種類がある
簿記資格が取れる試験には、4つの種類があります。
- 日商簿記(主催:日本商工会議所)
- 全商簿記(主催:一般財団法人全国商業高等学校協会)
- 全経簿記(主催:一般社団法人全国経理教育協会)
- 日ビ簿記(主催:一般財団法人日本ビジネス技能検定協会)
それぞれ主催者が違い受験資格対象の条件がありますが、社会人が受験できるのは「日商簿記」と「日ビ簿記」です。
知名度が高く一般的に簿記というと「日商簿記」になるため、これから簿記資格を取るなら日商簿記の受験がベストです。
簿記を活かせるのは何級から?どんな仕事があるの?
簿記を仕事にするなら2級から
簿記の資格はだいたい1級から3級がメインになりますが、仕事として活かす場合は「2級」の取得が必要です。
3級は簿記の入門編ともいえる資格で、商業簿記について学んでいきます。
商業簿記は主に個人企業などの小規模な企業や商品売買業を対象とした資格で、簿記の基礎的なことを覚えることができます。
現金預金や商品、固定資産、収益と費用など、主に個人企業で頻繁に処理が発生するような取引が網羅されているのが特徴です。
これに加え、税金や決算整理仕訳、決算における試算表の作成なども範囲に含まれるため3級の出題範囲を学習すれば、簿記について基礎的なことはひと通り覚えることができます。
3級の小規模企業が対象だった商業簿記だったのに対して、2級は中規模の株式会社を対象とした工業簿記を学んでいきます。
商業簿記は商品売買の経営活動だったのに対し、工業簿記は製品を製造するための計算方法が必要になってきます。
財務管理表が理解できるようになったり、その数字から経営の状況を判断できるなど、企業活動や会計実務を踏まえ、適切な処理や分析を行うことができるようになります。
簿記資格を活かせる仕事は「お金」に関わる職場
簿記の資格を活かせる仕事は、企業の経理部門や会計事務所、税理士事務所など、お金に直接関わっている職場はダイレクトに活かすことができます。
工場内におけるお金の流れを総合的に把握にすることができるようになるので、営業職でも役に立つこと間違いありません。
お金の流れは企業の全ての活動に関係してくるので、幅広い職種で活かすことができます。
簿記資格のメリット・デメリット
メリット
就職や転職に有利になる
簿記2級を持っていればどの企業でも通用する業務ができるため、就職や転職でも有利になります。
また1級資格を持っていれば、企業会計に関する法規を身につけ経営管理や経営分析に活かしていくためのノウハウを持ち合わせることになるので、より就職や転職の幅を広げることができます。
あらゆる業種で仕事の可能性がある
どんな業種でも経理の仕事は必要不可欠です。
そのため、ありとあらゆる業種で働くことができる可能性があります。
経理部門や営業部門などで活かすことができます。
ダブルライセンスで仕事の幅を広げることができる
簿記の資格だけでは経理などの職種に限られてしまいますが、簿記には親和性が高い資格があるので、ダブルライセンスで取得すると仕事の幅を更に広げることができます。
簿記とのダブルライセンスには中小企業診断士、販売士、ファイナンシャルプランナーなどが適しています。
デメリット
独占業務がなく分かりやすいメリットがない
また簿記資格には資格保持者だけに認められているような独占業務もないため、資格が絶対に必要ということになりません。
ただ、簿記試験は2級ですと約18%と決して誰でも受かる資格ではありません。
資格を持っていることで知識を身につけていることの証明になりますから、損になるということは絶対ありません。
簿記資格の合格率・難易度
簿記3級の合格率と難易度
簿記3級の合格率を、過去3年分の受講者データから確認してみました。
統一試験(ペーパー方式)
回 | 受験者数(申込者数) | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
165(2023.11.19) | 30,387名 | 25,727名 | 8,653名 | 33.6% |
164(2023.6.11) | 31,818名 | 26,757名 | 9,107名 | 34.0% |
163(2023.2.26) | 37,493名 | 31,556名 | 11,516名 | 36.5% |
162(2022.11.20) | 39,055名 | 32,422名 | 9,786名 | 30.2% |
161(2022.6.12) | 43,723名 | 36,654名 | 16,770名 | 45.8% |
160(2022.2.27) | 52,649名 | 44,218名 | 22,512名 | 50.9% |
159(2021.11.21) | 58,025名 | 49,095名 | 13,296名 | 27.1% |
158(2021.6.13) | 58,070名 | 49,313名 | 14,252名 | 28.9% |
157(2021.2.28) | 70,748名 | 59,747名 | 40,129名 | 67.2% |
ネット試験
期間 | 受験者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2023年4月~2023年12月 | 158,429名 | 158,429名 | 61,194名 | 38.6% |
2022年4月~2023年3月 | 207,423名 | 207,423名 | 85,378名 | 41.2% |
2021年4月~2022年3月 | 206,149名 | 206,149名 | 84,504名 | 41.0% |
2020年12月~2021年3月 | 58,700名 | 58,700名 | 24,043名 | 41.0% |
簿記3級の合格率は、約40~50%でした。
受験者の約半分の方が合格していることから、簿記3級の難易度は比較的低いと言えます。
3級を取得するためには約100時間の学習時間が必要で、1日約3~4時間の学習時間を取ることができれば、最短で約1ヶ月ほどで資格取得を目指すことができます。
簿記2級の合格率と難易度
簿記2級の合格率を、過去3年分の受講者データから確認してみました。
統一試験(ペーパー方式)
回 | 受験者数(申込者数) | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
165(2023.11.19) | 11,572名 | 9,511名 | 1,133名 | 11.9% |
164(2023.6.11) | 10,618名 | 8,454名 | 1,788名 | 21.1% |
163(2023.2.26) | 15,103名 | 12,033名 | 2,983名 | 24.8% |
162(2022.11.20) | 19,141名 | 15,570名 | 3,257名 | 20.9% |
161(2022.6.12) | 16,856名 | 13,118名 | 3,524名 | 26.9% |
160(2022.2.27) | 21,974名 | 17,448名 | 3,057名 | 17.5% |
159(2021.11.21) | 27,854名 | 22,626名 | 6,932名 | 30.6% |
158(2021.6.13) | 28,572名 | 22,711名 | 5,440名 | 24.0% |
157(2021.2.28) | 45,173名 | 35,898名 | 3,091名 | 8.6% |
ネット試験
期間 | 受験者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2023年4月~2023年12月 | 78,980名 | 78,980名 | 29,188名 | 37.0% |
2022年4月~2023年3月 | 105,289名 | 105,289名 | 39,076名 | 37.1% |
2021年4月~2022年3月 | 106,833名 | 106,833名 | 40,713名 | 38.1% |
2020年12月~2021年3月 | 29,043名 | 29,043名 | 13,525名 | 46.6% |
簿記2級の合格率は、約20%でした。
簿記3級と比較してみると半数以下の合格率で、簿記2級の難易度は高いと言えます。
2級を取得するためには約100~200時間の学習時間が必要で、1日約1~2時間の学習時間を取ることができれば、3~6ヶ月ほどで資格取得を目指すことができます。
簿記は独学でも合格できる?
特に3級の場合は簿記の基礎的な内容になるので、しっかりと勉強すれば大丈夫です。
ちなみに3級の合格率は約46%と半数近い人が資格を取ることができています。
勉強時間は約70時間必要と言われているので、1日2時間、週5日の勉強で、1ヶ月半から2ヶ月程度の勉強時間が必要です。
勉強時間は3級の倍以上、200時間近くが必要と言われています。
独学でも良いが効率よく学習するには通信講座がおすすめです。
合格を目指したカリキュラムでスムーズに勉強を進めることができますし、分からない箇所は質問などのサポートも充実しています。
分からないことを残したままにしていると途中で挫折しやすいので、一人学習に不安を感じる方は通信講座で効率よく勉強するのが合格への近道です。
簿記の勉強ができるおすすめ通信講座
資格の大原(社会人講座) 簿記講座
資格の大原は教室通学、映像通学、WEB通信の3つから選ぶことができます。
今回は3級、2級コースで、自宅で学習ができるWEB通信講座についてまとめました。
メリット
- 2020年実施日商簿記検定1級・2級・3級のべ1,808名の大原生が合格!
- 経験豊富な受験指導実績を持つ、大原専任講師が指導
- 専任スタッフが就職や転職活動をサポート
コース詳細 | 受講料 |
3級から学ぶ2級合格コース | 77,900円 |
3級から学ぶ2級合格コース +DVDフォロー | 103,900円 |
2級合格コース | 67,100円 |
2級合格コース +DVDフォロー | 86,100円 |
<Webライブ>2級合格コース | 82,200円 |
クレアール 簿記検定Web通信講座
クレアールは通信教育の講座です。
独自の映像専用学習システムで、効率よく合格を目指して学習ができるのが特徴です。
簿記講座は3級、2級、1級とありますが、この記事では3級、2級についてまとめています。
メリット
- 他社の通信講座と比較しても低価格で受講ができる
- 映像学習で効率よく合格を目指して学習ができる
- 合格に必要な範囲だけを徹底的に学習するので確実に合格を目指せる
コース詳細 | 受講料 |
目標3級パックWeb通信 | 14,800円 |
3級解答力完成パックWeb通信 | 10,000円 |
3級・2級目標講義パックWeb通信 | 50,000円 |
3級・2級目標マスターWeb通信 | 58,000円 |
スタディング 簿記講座
スタディングはインプットだけでなくアウトプットにも力を入れているオンライン講座です。
基礎講座から問題集、テスト、模試と無理なくステップアップしながらトレーニングしていく勉強法です。
この記事では、3級、2級コースについてまとめています。
メリット
- スマホやパソコンなど、マルチデバイスに対応している
- テキストもスマホやパソコンで読むことができる
- 無料で簿記コースの講座を体験できる
コース詳細 | 受講料 |
簿記3級・2級セットコース | 21,800円 |
簿記2級合格コース | 19,800円 |
簿記2級・1級セットコース | 69,300円 |
簿記1級合格コース | 66,600円 |
ユーキャン 簿記講座
ユーキャンの簿記講座は30年以上の開校実績がある老舗の通信講座です。
講座の内容はもちろん、学習サポートも充実しているので、安心して勉強することができます。
メリット
- ユーキャンの簿記講座はオリコン顧客満足度調査で2年連続「第1位」の実績
- ストーリー漫画やイラストなどが豊富に入ったポイントを押さえたテキスト
- スマホやパソコンで問題の解き方を動画でチェックできる
コース詳細 | 受講料 |
簿記3級講座 | 39,000円 |
簿記2級講座 | 49,000円 |
簿記資格は独学で取得できる?難易度・合格率・通信講座・まとめ
簿記資格は知名度も高く、実力を証明できるので信頼度が高く、就職や転職にも役立ちます。
独学でも資格取得を目指すことができますが、継続して勉強ができるかがカギになります。
また分からない箇所でつまずいて途中で諦めてしまう可能性もあります。
資格合格を確実に目指していくなら、通信講座で勉強するのがおすすめです。
合格を目指せるカリキュラムやサポートも充実しているので、継続して学習を続けることができます。
無料の資料請求や無料講座体験ができるので、気になる講座があったらぜひチェックしてみてくださいね。